C Corpについて
C Corpは、どのような人にお勧めか
C Corpは、個人とは独立した機関であり、大きな規模をもち、多数の人とビジネスを展開していくのに適した形態といえます。資金があり、多数の仲間と本格的に事業を立ち上げる方、日本ですでに会社があり、米国でも法人を設立したい方、個人事業主で、事業、利潤が拡大してる方にお勧めの形態です。
経費
個人経営から、C Corpや、その他の形態に移行したら経費で落とせる項目が増えることはないです。基本的にビジネス活動のための経費が落とすことが出来るという基準は、どの形態も同じです。日本でイメージされるような会社のような私用または通勤の車や通勤費を経費で落とすことはできないです。社宅という概念も米国にはないです。C/S Corpは、法人の資産を私的なものからはっきりと区別する必要があり、むしろ経費はより厳格に対処することを求められます。
形態と税制
C Corpは、完全に独立した存在である法人ですので、例えC Corpを設立したオーナーであっても 会社の資産は会社のものであり、オーナーの所有物ではないです。会社の資産が個人に移行するためには、配当かPayrollの手続きが必要になります。したがって、会社の経済活動による損得による税金はC Corp自身で処理し、会社から個人に渡る資金は個人の所得として個人が別途支払うことになります。いわゆる2重課税といわれるものです。しかしながら、2重課税=税金を多く支払う=悪とはならないです。いくつかの利点もあります。会社から個人へ資金の移動をある程度、調整することが可能なので、会社、個人の税金を調整することが出来ます。また 会社レベルで資金を築いていくことに適しています。Sole ProprietorやLLCなどは、会社の利益がそのまま個人の所得になりますので会社が一億万ドルの利益がでれば、その年のTax Returnで一億ドルの個人の所得として税金を支払うことになります。C Corpは計画をして税制対策を立てていくことがより可能となります。1つDrawbackは、会社の損失を個人の損失へ充てることはできないです。
設立と運営
C Corp設立にあたって、FederalとStateにRegisterすることになります。アマゾンなどのネットビジネスの台頭もあり、現状、ほとんどのStateは、ビジネス活動、Officeなど拠点があれば、そのStateで税務申告する義務が生じるように税制が改正されています。どのStateでRegisterしても節税の効果はないです。共同経営者がいる場合は、Corporate Kit/Munitesを作成して役員構成を明確にしたほうが、後々のトラブルの回避に有効です。C Corpは独立した法人であるゆえに、創業者が他界しても会社は存続します。C Corpは、S Corpのみ形態を変更でき、一度、Convertすると5年は変更することはできないです。C CorpからLLC, Sole ProprietorにConvertすることはできません。反対にLLC、Sole Proprietorから C CorpにConvertすることは可能です。ある程度の規模の事業を運営するために、事業主は相応の経営と会計知識が必要になり、運営に責任を持つことになります。米国会計基準にしたがって、帳簿を付けていくことや、Cash Baseでなく、Accured Base(発生主義)が基準になりますので、Profit&Loss(PL)とBalance Sheet(BS)の提示が求められます。個人経営に比べ、運営費用、労力の負担が大きくなる傾向があります。
総括
個人で小規模で事業を営む方、減税対策で会社を設立する方などには C Corpのメリットはほぼないでしょう。C Corpは法人として資金を調達しやすく、計画性をもって経営を運営することに適し、$100,000以上の売り上げの規模があり、資産を築いてく意思を持った起業家に向いている形態かと考えられます。